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生産消費者が農をひらく

蔦谷栄一 著

定価2,200円(本体2,000円+税)
2024年1月18日発行
A5判・242頁
ISBN 978-4-88340-366-0 C0061




 日本農業は停滞を続けて久しいが、見逃すことのできない変化の一つが生産消費者の増加である。家庭菜園はもとより、市民農園・体験農園がいちだんと増え、グループで農地を管理するコミュニティガーデンも珍しくなくなり、また、生産者と消費者が支え合う地域農業CSAなども増え、市民・消費者の農業への参画の動きが進展している。
 EU(欧州連合)でも有機農業や農業の社会化とも影響し合いながら生産消費者は増えており、農を変える潜在力を膨らませつつある。
 本書では、単なる消費者ではなく、生産もする生産消費者の時代を意識して手繰り寄せ、生産消費者がキーになって農に関わり、農を支え、農を動かし、農的社会を築いていくことの必然性と持続可能性を提示する。

【主なもくじ】
なぜ、生産消費者の時代か 序に代えて
序 章 生産消費者がリードする農業の社会化
第1章 日本の食は大丈夫か
第2章 水田が消える?
第3章 持続性と地域循環、そして自然循環
第4章 もう一つの地域循環
第5章 自然と農業と人間と
第6章 生産消費者の増加と農業の下支え
第7章 協同労働、そして村づくり
第8章 都市農業振興から地域自給圏づくりへ
結章 循環・自給・皆農による日本型農業の再生
あとがき
ほか

【プロフィール】
農的社会デザイン研究所代表。宮城県出身。東北大学経済学部卒業後、農林中央金庫、農林中金総合研究所を経て、2013年から現職。週末は山梨市牧丘町で自然農法を実践。みんなの家・農土香の会会長、都市農業研究会副会長、農林水産省農林水産技術会議研究分野別評価分科会委員(環境)、銀座農業コミュニティ塾代表世話人などを務める。

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