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新ブドウ栽培学─ワイン用ブドウの科学─
ジェイミー・グッド 著 日向理元 訳
定価7,480円(本体6,800円+税)
2025年8月19日発行
B5判・426頁
ISBN 978-4-88340-375-2 C0061
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「ブドウはワインの生みの親」「ワイン造りはブドウづくり」「良いワインは良いブドウから」など、ワインにとってブドウがいかに重要かを示す格言が数多くあります。しかし、地球温暖化が進むなかで、肝心のブドウ栽培が転換点にさしかかっています。
著者は『ワインの科学』などを著して知られる英国のワインジャーナリスト。本書では世界中のワイン産地に足を運んで得た知見をもとに、根圏を含む生態系の重要性、仕立て方と剪定、テロワールの概念、ブドウ樹の免疫力と耐病の仕組み、新旧の有名な交配品種などを興味深く検証します。
また、世界各地のブドウ栽培地の生産者の取り組みについてもケース・スタディとして具体的に取り上げています。
環境に負荷をかけず、持続可能なブドウ栽培のあるべき姿を、科学的な側面から多角的に考察。今後のブドウ栽培、ワイン造りの道筋を探るうえで示唆に富む一書となっています。
【主なもくじ】
著者について
翻訳出版にあたって
第1章 ブドウ栽培への問いかけ
第2章 森林から畑へ:木につるを絡めて伸びるブドウの栽培化
第3章 気候はブドウ栽培を決定づける
第4章 地下:根圏の重要性
第5章 テロワール:その概念の探求と神話の解明
第6章 接ぎ木、台木、ブドウ樹の寿命
第7章 果実の形成と成熟の過程
第8章 収量とワインの質、古木の科学
第9章 仕立てと剪定
第10章 ブドウ樹の免疫力:耐病の仕組み
第11章 新品種の育成と古い品種の救済
第12章 エピジェネティクス
第13章 クローン選抜:交配せずに保つ植物多様性
第14章 遺伝子組み換えブドウとゲノム編集
第15章 病徴が表れた時に:病害と害虫
第16章 主幹の病気:ブドウ栽培への主な影響
第17章 雑草の管理、刈り払い、再生可能農業
第18章 水、灌漑、耐乾性
第19章 氷:霜、凍結、雹の科学
第20章 光と熱:太陽の力
第21章 ブドウ栽培のケース・スタディ
むすび
謝辞
さくいん
【著者プロフィール】
ジェイミー・グッド(Jamie Goode)
英国のワイン・ジャーナリスト、作家、レクチャラー。植物学の博士号を取得後、2008年までの15年間、科学雑誌の編集者を務める。1990年代後半に立ち上げたwineanorak.comは、ワイン界をリードするウェブサイトへと発展。インターナショナル・ワイン・チャレンジの共同委員長を務め、世界の多くのワイン生産地を巡り、持続可能なブドウ栽培・ワイン造りについて発信している。著書に『ワインの科学』、『赤ワインを試飲─ワインの印象について』など。
【訳者プロフィール】
日向 理元(ひなた まさもと)
東北大学大学院工学研究科修了、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。カリフォルニア大学デイビス校エクステンション・コース(Wine Making)修了。日本ソムリエ協会認定シニア・ワインエキスパート取得。ヴィンヤード「日向エステート」開設。ブドウ苗木業「有限会社ラグフェイズ」およびフランスの認定苗木業「株式会社ラ・ペピニエール」代表取締役を兼務する。訳書にレミントン=ノーマン著『ブルゴーニュのグラン・クリュ』など。
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