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医・食・農は微生物が支える─腸内細菌の働きと自然農業の教えから

幕内秀夫・姫野祐子 著

定価1,760円(本体1,600円+税)
2021年5月18日発行
A5判・164頁
ISBN 978-4-88340-349-3 C0077




人の腸内環境は、祖先が悠久のむかしから営々と築き上げてきたもの。ある意味では人は微生物と共生し、共進化の関係を続けてきたともいえる。腸内細菌叢(腸内フローラ)を豊かにすることは、農業で微生物などによって土壌を肥沃にすることに通じるものがある。人の健康も土の健康も、微生物によって支えられていることを具体的に例示。食生活の改善で腸内環境を整え、腸内細菌叢を豊かにし、有益な働きを促して健康の維持・増進に役立てることをわかりやすく手ほどきする。

[主なもくじ]
人と土の健康は微生物重視から ─序に代えて
序章 微生物とのつきあいと自然農業の教え
1章 私たちは腸内細菌とともに生きている
2章 食物繊維の大切さがわかってきている
3章 土着微生物を活かす自然農業の真骨頂
4章 安全・美味の農産物を届けるために
5章 食生活を歪ませた食品の「工業化」の弊害
6章 腸内環境を改善する食生活の基本
ほか

[著者プロフィール]
幕内秀夫(まくうち ひでお)
1953年、茨城県生まれ。東京農業大学農学部卒業。専門学校の講師を務めた後、伝統食と健康の研究を行う。帯津三敬病院、松柏堂医院などの医療機関で約30年間、食事相談を担う。現在、フーズ&ヘルス研究所代表。学校給食と子どもの健康を考える会代表。企業の社員食堂や保育園、幼稚園の給食改善のアドバイスなどを行う。主な著書に『粗食のすすめ』(新潮文庫)、『子どもをじょうぶにする食事は、時間もお金も手間もかからない』(ブックマン社)など多数。

姫野祐子(ひめの ゆうこ)
1953年、福岡県生まれ。趙漢珪氏との出会いを契機に日韓の農民交流をサポート。1993年、「韓国自然農業中央会と交流する会」を設立。その後、「日本自然農業協会」と改組、改称したが続けて事務局を担当し、事務局長を務める。自然農業基本講習会、専門講習会、地域勉強会などの企画、会報誌「プリ」の発行などを通して、日本に趙漢珪氏が提唱する自然農業の普及に努めている。主な著書に『はじめよう!自然農業』(編著、創森社)など。
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